内的魔除けとしての唐辛子
中国、イタリア、メキシコ、インド、タイ、日本も、
唐辛子が魔除けとしてお守りにされたり食べたり玄関に吊るされたりする文化がある、
どこが発端かは分からないのと、共時的と言えるかは慎重に保留したい、
魔除けとなる理由に赤という色がよく挙げられるが、科学的に行くならカプサイシンからのアドレナリン分泌、新陳代謝などの漢方的作用となろうか。
PTSD、フラッシュバックに対しての処方薬に漢方が出される事があり、
桂枝加芍薬湯+四物湯の組み合わせだ、どちらも胃腸へ作用する、
脳腸相関の科学的なハシゴは論文を読めばいいので、今回は空想的に夢想する、
先に言うとここ1年真面目にヴィパッサナー瞑想をしている、
方法はスマナサーラ長老のyoutubeでの解説が一番分かりやすく丁寧だった、
具体的に何が最初に起きるかは個人によれど、
私はまず耳から聞こえる世界が戻る、虫の鳴き声や鳥達の羽ばたく音、
これまでずっと聞こえてきたはずの動物達の声や風にざわめく木の葉の音だ、
ずっとタスクやこの後やる事など、頭の中での計算にエネルギーが行き、
聞こえてくるはずの音すら認知に入ってこなかった、これは最初期に感じた事で、
今はもうちょっと複雑な地点なれどそれはまた次回として、
要するに頭の中だけの世界から感覚の世界へ戻るのだ。
そしてここで唐突に唐辛子の話を入れていく、
もっと前に、精神的な悩みで頭の中だけで計算してた頃に唐辛子を食べてた、
中華の激辛料理に感動したのが発端だったが、シンプルにその瞬間の現実が「舌」だけになる、頭の中にいられやしない、そんな暇は無いのだ、
今思えば、「頭から舌」への究極的移動による強制的な魔除けとも言える、
とはいえ、モグラ叩き的(瞬間補助的)なアイテムでもあると思う、
そして舌と腸と出口の苦を犠牲としてる、(しかしそれも何れ快へ....)。
頭を魔として否定するような振り返りでもなく、言葉を使い言語世界を分節する能力を自発的に探求しようとする意思が無かった頃の私が原始的な手段として活用してたのだと今は思う。
各文化圏の人々が其々どういう系譜で魔除けとして唐辛子を見出したのかは分からないし、
そしてもっと深い世界もあるのかもしれないし私のそれとは交差してないのかもしれない、
単に空想的に並べてみたかっただけの日記でした、そして今も唐辛子が大好きだ。